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綺麗な、透明感のある声をしているのだけれども。
<答えろ! いきなり飛び出していって、な――>
「喚くな! そんなに俺に会いたきゃ【レグナス】を追尾しろ! 以上、通信終了!」
<なっ!? ちょっ、ふざけんな!! まだ話は――>
通信を切断した。
殺気が含まれていそうな罵詈雑言が来る前に、簡潔に完結させるべきとの判断である。
通信に気を取られていたら死にかねない状況だしな。
……何か間違った判断をした気もするが。
しかしこっちの事情などお構いなしに攻撃してくるアンドロイドの軍勢。
背後に銃口を向けて数発撃ち、通路の先の待ち伏せにも撃ち込んでいると――
<通信要請。セレスティア>
拒否。
<通信要請。セレスティア>
拒否。
<通信要請。セレスティア>
…………。
……………………保留。
<伝言メッセージ録音中>
…………録音って。
わざわざ伝言を残してくれているのか。
あ、ありがたいねぇ。
無機物どもを片しながら長い廊下を駆け抜け、物陰に身を潜め一息つく。
<録音終了。再生しますか?>
正直聞きたくはないんだけど、聞かねばならんのかね?
勇気を振り絞って……さ、再生。
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