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ならば、ここに留まっている必要などない。
助けが来るまで、好きなところで好きなことをしていれば良いんだ。
そう考えついたボクは、これから何をするか思い悩んだ末に、ボクを助けてくれそうな先ほどの天使が、一体どうやってボクを助けてくれるのか気になって、それを見届けようと思った。
そうと決まれば早速移動しよう。
とにかくこの狭い暗闇から出ようと、ボクは彼が開けてくれた円い穴を通って、上に抜けた。
空を泳ぐように、すいすいと空気を掻き分けて。
先ほどとは打って変わって広大な空間に出る。
大型機とかの格納庫かな?
飛行できるというのは何とも爽快な気分になるね。
思わずその空間でぐるぐると八の字に飛んでみたりして。
勢い余って柱にぶつかりそうになり目を覆ったが、衝撃は一向にやってこない。
恐る恐る目を開けると、ボクは柱に埋まっていた。
そうだ、いまは幽体だったんだ。
物質にはさわれない。
なら、扉とかをわざわざ通る必要はないってこと?
……天井を突き抜けて、そのまま階上を目指すことにした。
上へ、上へ、どんどん上へ。
どうやら大きな船の中らしい。
あちこちに壊れたアンドロイドが横たわっている。
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