いち

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「俺も力があったらなー」 興奮冷めきったアレクがどしりと 椅子に腰掛け足を組むと、 その足をサラにぺちりと叩かれる。 「はいはい、それ何度めよ」 「1日1回だからー15歳だから15年分でー」 アレクが指をおりはじめると またサラにたたかれる。 「あんた0才からしゃべってないでしょ!」 そういう問題かな。あ、美味し。 カナタは自分の釣った魚に頬をゆるめた。 「カナタはいーよなぁ。クレハ様と同じ黒髪!」 そういってうらめしそうに自身の赤髪をつねる。
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