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特にここ数カ月で活気を失い、 それに反してサラは明るくふるまっていた。 心の中では不安だっただろうに。 ロベリの実は彼女だけでなくその母の 好物であった。 俺たちが帰ってから母にも、と思っていたのでは。 それで元気を取り戻してくれるのでは、と。 「アレクったら去り言葉が  『なんだい食物なんかで!』ですもんね。」 そのときを思い出してサラは笑みを浮かべる。
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