いち

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雲一つない空の元、 カナタは大きくのびをした。 「釣れねえなぁ」 隣で同じように手持ち無沙汰になっている アレクも音をならして体をほぐす。 「サラに怒られちゃうね」 悪びれた、反省した様子もなくカナタは けらけらと笑う。 「サラはカナタには甘いからなぁ」 水は透き通っているものの底が深いことから 魚の有無がわからない。 そんな湖は太陽の光を反射してあたりを まぶしく照らしていた。
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