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ここは俗にいう「はじまりのまち」
その街からも少し外れた農村地帯に
カナタとアレクは暮らしていた。
2人が抜き足差し脚で、ある家屋に忍び寄り
そっと扉に手をかけると、
それと同時に勢い良く扉があいた。
「へぶっ!?」
扉をあけようとしていたアレクは後ろへ吹っ飛ぶ。
「ん?..あぁ、カナタとアレクね、おかえり!」
自身のせいで鼻を赤くしているとは到底
思っていないまぶしい笑顔で少女は微笑んだ。
腰まで伸びる茶毛による、おさげがゆらゆらと
ゆれている。
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