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第三章 お葬式
警察の一通りの検証が終わると自殺ということで決着がつき、和彦のお通夜とお葬式がしめやかに行われた。
「大場ってどんな奴だっけ?顔思い出せねぇ・・」
「いつもなんかクラスの隅にいた奴ジャン」
「あ・・・あのガンプラ好きの?」
「よくおまえ覚えてるジャン」
「一回だけ話した事あるからな」
(やっぱり死んでよかった。みんな俺のことなんて覚えていてくれてないんだ・・・なんだったんだろうな・・・・俺の人生って
こう、なんか、生きてきた証っていうもんがなかったんだな・・・・)
「ってか、なんで俺、自分のお通夜の風景が見られてるんだ?
まさか、俺、成仏できずにお化けになっちゃったのかな???」
『お化けとは何じゃ、子供じみた言い方するな、幽霊というか、成仏できてないんじゃよ。いわゆる自縛霊じゃよ・・・・・まあ大場だから大場家でおおばけ。おばけか??』
「冗談言っている場合じゃないでしょ!!じゃ僕このままずっとこの世に居座っているんですか?そんなのいやです!!」
『だから、自殺をとめたんじゃがな』
「だいたいあなたは誰なんですか?いきなり目の前に現れてごちゃごちゃと・・」
『わしゃ・・神様の代理みたいなもんじゃ』
というと名刺を一枚和彦にくれた。
~第四章 神様代理部長に続く~
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