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第九章 衝撃的な告白
和彦のイメチェンはいいように成功し、性格も少し明るくなり、やがて語学のクラスや大学にも何人か仲のいい友人ができた。
和彦と未来はなんとなく馬があい、どちらとも好きだと告白をしないまま、なんとなく付き合い始めたような感じだった。
神様代理部長から言われた1ヶ月には、もうあと半月しかなかった。
ある日、和彦は、いつもよくランチをするカフェに未来を呼び出した。
どう切り出すかが至難の業だ。
普通SFファンタジー小説でもないかぎりこんなことは誰も信じてくれない。
だけど・・・未来に出会ってから自分自身、もう死にたいなんて思わない。
地獄にいくなんてまっぴらだ!でもだからこそ・・未来に嘘をつきたくないし、このままじゃだめだ。
俺はすぅっと深呼吸をして切り出した
「あのさ・・・じ・・実は俺・・・」
「どうしたの?改まって・・プロポーズは無理よ・・・学生結婚は絶対に認めないって親に言われているから」
「未来・・・茶化さないでちゃんと聞いてほしい。じ・・実は俺は一度死んでいるんだ」
未来は、最初、和彦の頭がおかしくなったのかと思い、マジマジと和彦の顔を見た。
「ごめん。意味わかんないんだけど!?だって和彦生きているジャン」
未来がいぶかしげな表情で俺を見る。
「話すと長くなるんだけど、人生に絶望して、高校の校舎の上から飛び降りたときに神様代理部長という神様の代理の人に『地獄に行きたくなければ、君はまだ若いんだから人生をやり直したほうがいい』といわれ、時間を戻され、生き返ったんだ・・・・」
と自分でも他人に言われたら、絶対に信じないだろうと思うような、それでも事実をありのまま未来に伝えた。
シクシク・・・未来はいきなり泣き出した。
「未来ごめん。泣かないで・・・まるで俺が泣かしているみたいジャン」
(って俺が泣かしているのか・・・)
「それで、1ヶ月以内に好きな子とキスをしないと、もう一度今度は本当に死んじゃうんだよ俺・・・・地獄に行くらしいんだよ・・」
ハンカチを和彦が貸したがまったく役にたたないくらい未来は泣きじゃくっていた。
「なんで、なんで・・・・今そんなこと、言うの?
和彦は私が好きなの?それとも生き延びたいから、キスしたいから私と付き合っているの?」
~第十章 そしてに続く~
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