6. キスから始まる恋もある!

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一人で出歩くのは危ないんじゃないだろか。 「僕も一緒に行こうか?」 「あ、いいの。すぐに戻るから! 真彦は明日のために先に早く寝ててね!」 クリスタはさっさと玄関を出て行った。 「あ、真彦」 玄関から頭だけをぴょこんと出しながら、クリスタが僕を呼んだ。 「なに?」 「明日は頑張ろうね!」 クリスタの笑顔に、ドキッと胸が高鳴る。 いつものクリスタのはずなのに、今日の僕はどうしたんだろう。 「……うん」 「それじゃあ、おやすみ!」 「おやすみ……」 クリスタがドアを閉めて、僕は気合いを入れた。 ようし、クリスタにここまで手伝ってもらったんだから、明日は絶対、成功させるぞ! 布団に潜り込むも、なかなか寝つけなかった。 頭に浮かんで来るのは、先ほどのキスのこと。 柔らかかったな……。 しばらく、興奮状態に陥ったが、いつの間にか僕は眠りに落ちていた。 家を出たクリスタは、ドアを閉めたとたん、壁にヘナヘナと座り込んだ。 驚いた。真彦が急に男の子に見えたのだ。 いや、男なのだけど。 「まだ、ドキドキしてる……」 胸に手をあて、暴れる鼓動を落ち着かせる。 震える手で、そっと唇を触った。
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