6. キスから始まる恋もある!

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翌朝。 「グッモーニーン!真彦、朝だよ!」 「う……う~ん」 朝からハイテンションなクリスタに叩き起こされ、僕は目を覚ました。 「はい!今日は朝から頑張っちゃった!」 ドド~ンとテーブルに並べられたのは、真っ黒い物体。 なに朝から頑張っちゃってるの!?今日は大事な日だよね!?知ってるよね!! 「名付けて、天使のカツ丼でーすっ!」 どうやら黒い物体はカツ丼のようだ。 いや、言われんと分からんわ。 ていうかなんで天使のくせに作る料理がぜんぶ黒いんだよ……。 ダメだ、ダメだ。こんなの喰って告白なんかできないよ。ここは体よく断らなくては。 僕は説得にとりかかった。 「いいかい?クリスタ。僕にとって今日は、一世一大と言っても過言ではないほど、とても大事な1日なんだ。それは、わかるね?」 「ん?そんな事わかってるよ。真彦はバカなの?」 くっ……!この、クソ天使め!わかってたらなんでこんな料理出すんだよっ!おっと、落ち着け僕。ここは冷静に冷静に。 「朝からカツ丼なんて食べたら、胃もたれして大事な所でミスをしてしまうかも知れない……」 きっと胃もたれどころじゃないだろうけどなっ!
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