4. 学校

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「はぁ~、死ぬかと思った…」 なんとか意識を取り戻した僕は、どうにか教室の入り口へとやって来た。 一体全体、どうやったらあんな恐ろしい料理が作れるというんだろう。 「恐るべし、天使シリーズ…」 そう呟いた僕の肩を、誰かが叩いた。 振り向くと、熊倉さんがそこにいた。 「あ、おはよう。熊倉さーー」 熊倉さん。と言いかけて、昨日のことを思い出す。 『同級生なんだから、呼び捨てでいいよ』 熊倉さんの名前は、真弓。いや、いきなり下の名前で呼び捨ては恥ずかしいな。 僕は名字で呼ぶことにした。 「おはよう!熊倉」 「邪魔なんだけど」 「……」 呼び捨てにされたことはスルーされ、挙げ句に邪魔扱いまでされてしまった。 「そ、そうだよね。ごめん」 「……良くなったみたいね」 「え?」 「風邪。もう咳してないし」 ああ、なんだ。風邪のことか。 「うん、熊倉のおかげだよ。昨日はありがとう」 「大したことしてないよ」 熊倉さんは、クスッと笑った。
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