最終章

6/31
前へ
/511ページ
次へ
「今日で、5日か・・・」 それにしても・・・いったい、どうしたんだろう? 受信ボックスを見つめながら、急に届かなくなったメールの主に思いを馳せる。 あれから・・・ 悠太と千里も、無事、高校を卒業して大学に入った。 結局、甲子園に行けないまま野球部を引退した悠太は、スポーツ関連の仕事に就きたいと言って、メディカルトレーナーの道を選択した。 どうやら、理学療法士の資格があると就職に有利らしく、医療系の学部を受ける事になったのだが・・・ 文系のクラスにいた悠太は、数学が苦手で・・・高3の夏以降、塾と千里の力を最大限に借りる事で何とか合格出来た、と電話の向こうで笑っていた。 まぁ、大学生活もそれなりに充実しているようだし、時々送られて来るメールで元気なのは分かっているので、ヤツの事は特に心配していない。
/511ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2052人が本棚に入れています
本棚に追加