最終章

11/31
前へ
/511ページ
次へ
「・・・フフッ。」 そんな超頑丈で屈強な麻で編んだミサンガも、近頃は少しずつ擦り切れて来ているのが分かるようになった。 首の皮一枚・・・ まぁ、そこまでは行かないにしても・・・早ければ、あと数日で切れる可能性だってあるような気がする。 だから・・・ とりあえず、あと2日・・・ あと2日待って連絡がなかったら、千里に電話を掛けてみよう。 それまでは、決して悪い方向に考えず、出来るだけ前向きに・・・ 「よしッ!」 思い直したオレは、もう一度パソコンを開くと、千里に向けてメールを打ち始めた。 「はい、送信!」 ・・・すると ほどなくして、返信の通知が来た。
/511ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2052人が本棚に入れています
本棚に追加