2052人が本棚に入れています
本棚に追加
『昂くん、メール出来なくてごめんなさい。パソコンが繋がらなくて困ってたんだけど、もう復旧したので大丈夫です。その後、変わりはありませんか?』
って・・・早ッ!
コイツ・・・いったい、何時に起きてるんだ?
夕方5時という事は・・・日本時間は、朝の6時。
もしかして・・・健康のために、早朝のジョギングでも始めたのだろうか?
『うん。オレは変わりないけど、急に連絡が取れなくなったから心配したよ。でも、何でもなかったようで、ちょっと安心。今、何やってるの?』
『今?お部屋の片づけ。もうちょっと落ち着いた雰囲気にしたいので、これから街に行っていろいろ買い物をして来ようと思いまーす!』
・・・ふーむ?
これから買い物って・・・朝の6時に?
街って、何?・・・新宿、渋谷、六本木とか?
「眠らない街、東京」とはいえ、こんな時間に、いったいどこの店が開いて・・・あ、そうか!
「きっと、ドンキに行くんだ!」
その後、千里と一頻りメールのやり取りをしてから、夕飯の準備に取り掛かった。
もちろん、昨日と同様、今日の夕飯も・・・
「また・・・パスタ、か。」
っていうか・・・いいかげん、飽きて来たんですけど?
でも・・・
「ま、とりあえず・・・連絡が取れたから、よしとしよう!」
オレは、買い溜めしてあったレトルトのミートソースを器に移すと、鼻歌を歌いながらレンジのボタンをポチッと押した。
最初のコメントを投稿しよう!