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・・・翌日。
大学の研究室のドアを開けると、教授が満面の笑みでオレを迎えた。
「コウ!朗報だよ!」
「何だよ、朗報って。どうせ、その辺にいる女子の連絡先をゲットしたとか、そんな事だろ?」
「いいや!今回のは、ガチのアレだ!」
「ん?ガチのアレって?」
そう言いながら、目の前にあるソファに腰掛けると・・・教授はいつものように、オレの膝の上にチョコンと乗っかって来た。
「製薬会社から、正式にオファーが来たんだよ。」
「・・・マジで?」
「ああ。これで、承認が取れれば、大量に薬が作れる。私たちの研究のゴールが、やっと見えて来たんだ。」
・・・何という事だろう。
途中から参加した研究とはいえ、初めてづくしのプロジェクトの仕事は難解を極めていて・・・
ここに辿り着くまでには、数々の壁を乗り越えなければいけなかった。
でも・・・
「コウ。よくやってくれたな。改めて感謝するよ。」
「いや、教授こそ・・・オレを呼んでくれて、ありがとう。」
ようやく、その努力が実を結んで人々の役に立てる日が来る。
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