最終章

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「じゃあ、何だ?もしかして・・・彼女と一晩過ごした事で、変な独占欲に駆られていたりするのか?」 ・・・ギクッ! な、何でそんな事・・・教授が知ってるんだよ? さては、ボブのヤツ・・・教授に、余計な事を吹き込んだな? 「いや、彼女とは・・・何でもないよ。」 「嘘をつくな!男と女が同じベッドで寝ていて、何も起きないはずがないだろ?」 「だから、何も起きなかったんだって!」 教授の話は、嘘ではないけど、本当でもない。 ただ・・・朝起きたらオレの横でキャサリンが寝ていた、というだけの話だ。 「ふんッ・・・そんな言い訳が通用すると思うのか?キャサリンは、私が一番初めに目をかけた()なんだぞ!それなのに、キミは・・・」 「いや、だからそれは・・・」 「はぁ・・・キャサリンが泣いていたぞ。あれからキミがつれない態度をとるんだ、って言って。まったく、あんなに美しい娘を寝取っておきながら、ポイ捨てなんて・・・いいか、コウ!ちょっとイイ男だからって、嘘はいけない。そもそもキミには、きちんと私に弁明する義務があるんだからな!」
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