最終章

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向かい合わせで座っていたオレとボブの隣りには、満面の笑みでメニューを見つめる女子が2人。 オレの隣りには、キャサリンが座ったのだが・・・(ちなみに、もう1人の名前は今も思い出せない。) オレがパエリアを注文したと知ったとたん、キャサリンの表情が一変した。 「奇遇だわ!あなたも、ここのパエリアが好きなのね?」 「ああ・・・まあ・・・」 「私はキャサリンよ、あなたは?」 「・・・昂。」 「うふふ・・・コウ、よろしくね!あなたとは、何だか気が合いそうだわ。」 「・・・・」 正直、めんどくさい展開になったなぁ、と憂鬱になったのだが・・・ 「ねえ、コウ。日本の大学って、どんな感じ?」 「オレ、日本の大学には行ってないから・・・」 「そう、京都は?やっぱり、古いお寺ってクールなんでしょうね?」 「さぁ・・・どうかな?」 「じゃあ、好きな女の子のタイプは?」 「・・・・」 現実は・・・予想を遥かに超えていた。
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