最終章

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(オレは、ボブと2人でゆっくり夕飯を食べたかったのに・・・) その後も、一方的に話を続けるキャサリンに嫌気が差したオレは、次第に無表情になり・・・ 話す事がなくなった分だけ、ビールのおかわりが増えて行った。 そして、途中から記憶が途切れたまま、問題の朝を迎えたわけだが・・・ どうやらオレは、酩酊状態になるほど酔ったらしく・・・どうやって家まで帰って来たのか、まったく記憶がない。 でも・・・ 朝、目が覚めると、いつものように自分の部屋のベッドで寝ていて・・・服もちゃんと着ていた。 もちろん、彼女には指一本触れていないし・・・オレの身体にも異常はない。 そう、普段と違うのは、ただ一つ・・・ オレの隣りで、彼女が眠っていた事だけだった。 「・・・で? 彼女はコーヒーを飲んだ後、すぐに帰った、と?」 「ああ。酔っ払ったオレを送ってくれたみたいだし・・・コーヒーくらい入れないと申し訳ないだろ?でも、あれは単なるお礼!彼女とそれ以上の関係になるつもりはないから、勘違いするなよ。」
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