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「ふーん・・・千里のミサンガ、切れたんだ。」
そう呟きながら、左の足首を見る。
オレのも、そろそろ・・・首の皮一枚で繋がってるところまで擦り切れて来た。
『へぇ・・・よかったじゃん。オレのも、もう少しで切れそうだけど。ところで、目標って?千里は、何をお願いしたわけ?』
そう返事をすると、数秒で返信が送られて来た。
『うふふ・・・内緒。』
『内緒?教えてくれたっていいじゃん、ケチ!』
『もうすぐ分かるから。それまでは、内緒で。』
そういえば・・・オレと離れる前からずっと、千里は「やりたい事がある」って言っていた。
それを教えてくれる事は、一度もなかったけど・・・
まぁ、何はともあれ・・・彼女が目標を達成出来たのなら、オレも嬉しい。
『よかったな、千里。オレも、切れたらすぐに連絡するよ。』
オレは、そう返事を書いて、その日のやり取りを終えた。
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