33人が本棚に入れています
本棚に追加
ある時、好きな人が出来たって話した。
数日後、彼の隣にいたのは私じゃなくて、あの女だった。
高校の頃も、今回だってそう。
女優になろうって思ったのも、相馬 律――彼に憧れてたから。
けれど、いつの間にか彼の隣にはあんたがいた。
あんたは、男や自分にとって都合のいい人間に媚びるのが上手だから、私と違って。
ああ本当、バカ正直にあの女に話したのが間違いだった。
……ねぇ、泥棒猫の唯花さん?
今着けてるそのネックレスだって、ずっと前に私が貸してあげたやつだよね?
最初のコメントを投稿しよう!