33人が本棚に入れています
本棚に追加
心配なふりをして、お茶を飲むように促す。
「ほら、しっかり水分補給しなきゃ!」
――さっさと消えちまえ!
しばらく木陰にいても、彼女の体調は良くはならなかった。……当たり前だけど。
やがて「吐き気がする」そう彼女が言いだして、早々とお開きになった。
**
その日の晩、律さんからスマホに連絡が入った。
唯花が、あの女が死んだらしい。
彼の話だと、彼女は帰ってすぐにベッドで休んでいた。しばらくして様子を見に行ったら息をしていなかった――と。
最初のコメントを投稿しよう!