第2章 毒の花

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   キッチンから持ってきた、ガラスコップに入った水を、夾竹桃が植わった鉢植えに注ぐ。  鉢植え一杯の赤玉土は、少量の水をあっという間に吸収した。  唯花、あんたは唯の花。でも私は毒の花――そう、この夾竹桃みたいな。  綺麗だけど、扱い方ひとつでとても危険なの。  だからね、律さん。気をつけないと、今度は貴方に毒を盛っちゃうかもしれないわよ?  だって、花言葉にもあるでしょう?  夾竹桃の花言葉は『危険な愛』だから。  
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