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そこにはようやっと追いついてきたウォールたちがいた。
彼らは嵐のように振り回される鉄球を見て、真っ青になっていた。
「は、早く援護をしなきゃ……」
言葉には出すが、腰が引けているのが見え見えだった。
これでは駄目だ。やはりというか、まるで使い物にならない。
「黙って見てろ、サーシャはあの程度でやられるかよ」
吐き捨てるようにいい、彼は近くに腰掛けた。
さて、彼女の饗宴を肴に酒でも飲むとするか……
幸い、飲むものには困らない。
そう、彼は近くに落ちていた火酒の瓶を拾い上げた。
今日もいい星夜だ。
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