異変

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これから買い物に出かけるところだという。 店で秋山と合流し、そのまま秋山のマンションに遊びに行った。 結局ずるずると泊まり込んで、京香がマンションに帰ってきたのは翌日の日曜日の夜のことだ。 それも夜中の12時すぎ(日曜日の夜だっていうのに)。 京香が家にたどり着いた時、部屋の中は綺麗に片付いており、テーブルの上には美味しそうなパスタとサラダが用意されてあった……。 一体、急にどうしたのだろう。 この進化の速さはどういうことだ?  京香があれだけ怒鳴ってもキレても、へらへらとどこ吹く風で、さっぱり家のことなどできるようにならなかったというのに。 中嶋とかいう女は良太に何をしたのだろう!? すでに眠りこけている良太に、京香は問いただすこともできず悶々とする。 *** 「はあ? 今、何とおっしゃいました?」 京香は自分の耳を疑った。 頭がフリーズしたようだ。磯貝部長が言ったことが飲み込めない。 月曜日の朝一番、人気のない会議室にこっそり呼ばれたと思ったら、なんでこんなことになってるんだ? 磯貝部長は京香と目を合わせることなく、コホンと小さく咳払いをしてもう一度口早に言った。 「急なんだがね、本日付けで五十嵐くんに辞令が出たんだ。総務部備品課に異動になった」
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