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ぶっきらぼうに腕を振って京香の手を離そうとする。
「ど、どういうことですか? いきなりテキストも無視するし、連絡がつかなくて困ってるんですけど。
その……これからのことも相談したいですし」
京香の声は震えていた。
今、目の前で起きていることが信じられない。
秋山は蔑むような目で京香を見下し、吐き捨てるように言った。
「ストーカーみたいにつきまとうの、やめてくんないかな」
「え!?」
「迷惑なんだよね、ブスのくせして」
秋山は乱暴に手を振りほどいてビルの中に消えていった。
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