華麗なる復讐

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「……そうなんです。  何ていうか、落ち着いてるし、仲間からも一目置かれてるのがわかる感じですごく信頼されてるんですよ。  ……アタシって結構可愛いじゃないですかぁ?」   自分で言うか、とココロの中でツッコミながらも京香は黙ってエリカの話を聞いた。 「だから、アタシがお酒を注ぎながらにこにこっとすると大抵の男は嬉しくなって舞い上がっちゃうんですけど、彼はちょっと違ったの。  彼にお酒を注いだら、一緒にいたブス」 相変わらずはっきり言うなあ、と京香はココロの中でまた苦笑いだ。 「……にも、ちゃんと気を使って、その子が居心地のいいように話しかけるんですよー。  アタシ、負けた!って正直初めて思いましたもん」 「そのブス、気に入らなかったんだ」 「そう! すっごいブスのくせしてアタシに張り合おうとするの。あんなブスがアタシにマウントするなんて100万年早いっちゅーの。  めちゃくちゃムカついたから、ハゲの彼も含めて男たち全員、アタシになびくように仕向けてたのに、彼はさりげなーくフォローするのね。  思いっきり勘違いしたブスが、うれしそーに笑っちゃってて、スッゴイ和やかな合コンになって。  で、何というか、合コンがめちゃめちゃ楽しかったの」
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