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「いいんだよ、一人で頑張れない時は誰かを頼ったって。
イザとなったら、二人で母ちゃんと姉ちゃんとこ、住んだっていいんだし。二人で押しかけちゃおうよ」
「いや!! それだけば絶対、いや! ってか何で二人? 私も?」
京香が突っ込むと良太は明るく笑った。
「そうだよ。
だって、ボク、京香さんとずーーっと一緒にいたいもん」
ーーこ、これは……!?
イ、イヤ、いつも何も考えていない良太の、意味のない発言に決まってる。
ーー良太は、Fラン卒業で、まだ若いし……
顔は、まあ、目がくりくりっとして、何気に鼻筋も通っていていて、か、可愛い……と言えなくもない、……か? 確かに結衣の弟、と言うだけのことはある……
おまけに、背も高くて、細いくせに力持ち。家の中で電球変えたり、天袋に重たい大皿とかしまいたい時にはすごく便利。(しかもなぜか水道管の修理までできる)
ーーそんな男が、無職で、年上で、ブスで、東大出てる女を選ぶはず、ない。
「何? ボクの顔に何かついてる?」
「え!? ああ……!? うん。 いや、ううん! 何でもない! 何にもついてない!!」
良太がくすくす笑う。
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