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良太はベッドの端に追い込んだ京香に覆いかぶさるように両手をつく。
顔と顔が今にもくっつきそうだ。
ーーダメだ。
心臓が爆発する!
逃げようにも後ろは壁だし、両脇は良太の手。
前を見れば……大好きな人の顔があった。
「……いや、だって! わかってるでしょ」
「これだけ待ったんだからね、ちゃんと言ってもらわなきゃボクの気がすまない」
「……」
「何?」
「……きです。 ……す……きです」
……
ーーひゃあっ!?
良太の唇が京香の口を塞いだ。
「……んぅぐ」
良太の唇は京香の口を捉えて離さない。
舌が絡みつく。
まるで、身体中がしびれて麻痺したように、良太のされるがままだった。
良太の息遣いが荒々しくなってくる。
良太はそのまま京香をベッドに押し倒した。耳元に柔らかな吐息をふきかける。
くすぐったくて体がぞくぞくしてきた。
「……今晩は逃がさないからね、京香さん」
「な、何する……」
そのまま首筋に唇を這わせる良太に声が続かない。
京香は甘い声をもらした。良太がクスッと笑う。
「可愛い声だ。じゃ……これは?」
かすれた声で囁きながら、良太はいつの間にか右手を京香の太ももの間に滑り込ませた……
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