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「でしょ!? アタシも興奮しちゃって!!」
これは……
秋山自身が念入りに計画したに違いない。
そうでなければ、これほど詳細で綿密な記録が残されているはずがなかった。
どの部品をどこからいくらで調達したか、それをいくらで売却して、その完成品をいくらで買い戻したのか、そして完成品がどれだけいくらで販売されたのか、かなり詳しく記されている。
見せかけの利益や、実際の損失分なども一目でわかるようなデータだ。
それだけじゃない。
裏帳簿の記録とともに、覚え書きのような、秋山自身が書き込んだに違いないメモも詳細に残されていた。
相手の担当者は誰だった、などの細かいメモ。
さすが、エレクトロニクス部門の営業企画部のエース。
やることに抜かりはなかった。
事業部の隅々まで知り尽くしていた秋山だからこそ、計画して実行できた不正だった。
ざっと見る限りでも、想像以上に酷い。
露見しなかったのが不思議なぐらい数字の乖離は大きなものだった。
どうして、ここまで大胆な改ざんなのに見抜けなかったのか。それとも、大胆すぎるゆえに気がつかないものなのか。
「……すごい、これ、どうやって手に入れたのよ」
「聞きたい? 聞きたい? やっぱ、聞きたいですよねー!?」
エリカは前にも増して目をキラキラさせた。
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