華麗なる復讐

69/86

570人が本棚に入れています
本棚に追加
/401ページ
*** 「あー、確かに秋山補佐、言ってたわ。  二台並べて作業したい時があるって。だから自前のノートパソコンも仕事に使ってる、って」  京香は秋山が、自分のパソコンを肌身離さず持っていたのを思い出していた。 「アタシも、何ていうか第六感っていうか、もうピーンときちゃって、絶対、あのパソコンをチェックしてやるぅ、なんて息巻いてたんですけど。  秋山のガードが硬いのなんのって」 「いや、そこは一応『秋山さん』って言おうよ」 「五十嵐先輩ってヘンなところで従順ですよねー。  あんなヤツ、『さん』なんて要りません」 「っていうか、アンタこそ、猫かぶりのクセに」 「センパイはアタシが地を見せることのできる数少ない人ですからー!」 「はいはい。で、どうやってパソコンの中を覗いたのよ」 「それ!!」  エリカの話は淀みがない。
/401ページ

最初のコメントを投稿しよう!

570人が本棚に入れています
本棚に追加