570人が本棚に入れています
本棚に追加
/401ページ
「ふふふ。
五十嵐先輩は可愛いんじゃなくてかっこいい先輩ですから。
じゃ、アタシ、結衣さんとの合コンの話もついたし、帰りますねぇーー悟さんとこれからデートなんで。
結衣さんに合いそうな人、バッチリ探すように悟さんに言っておきますから!
合コンでは盛り上がりましょうねぇーー」
エリカは言いたい放題言うと、風のように去っていった。
「杏も疲れた顔してるし、私も帰るわ」
エリカが帰ってしまうと、結衣も気が抜けたのか、そそくさと席を立って行ってしまった。
「京香さん、乾杯する? お仕事どうだった?」
良太はポテチの袋をパリッと開ける。
先ほどの京香の指導が効いたのか、テーブルの上には二つのグラスがあった。
「うん。大分慣れてきたよ。
佐々木さんもいろいろ教えてくれるし、何とかなりそう。
ちょっと緊張してるけど充実感いっぱいだわ」
「良かったーーうまくいったんだ!
これでボクもいつでも辞めれるじゃん」
「何、アンタ、辞めるつもりなの!?」
「いやーー実はさぁ、今日、店長から正社員にならないか、って誘われたんだけど、どうすればいいと思う?」
最初のコメントを投稿しよう!