それぞれの道

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 いざ、コンビニのバイトだって始めてみれば、良太は京香が驚くほどきちんと働きに行っていたし、カネダさんなんて良太に会いになんやかんや毎日買い物に行っているぐらいだから、それなりにちゃんと働いているのだろうと思う。  だから、靴屋でも勤務態度が悪くてクビになったということでもなさそうだった。  大体、バイトと変わりないような給料だったくせに、責任だけは押し付けられて無理やり仕事をやらされていた良太に京香の方が腹が立ってくる。  ああ、私が良太の隣りにいれば!  体を壊したりする前にとっとと対処してあげたのに。  そんな話を聞いてしまえば、ぜひともコンビニで正社員になって(奴隷のように)働け、とは言えなかった。 「そうだねーー体を壊したら元も子もないし、無理に正社員にならなくたっていいんじゃない?」 「そうなの!? 働かなくてもいいの!?」 「家のことはちゃんとやってもらいますけどねーー。  ま、私も仕事、見つかったし、良太の好きにすればいいんじゃない? 何とかなるでしょ」
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