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ボロボロと涙が溢れてきて言葉にならない。
ーーだ、誰だ!
良太をボロ雑巾みたいに使い倒そうとするヤツは!!
良太は、わ、私の大事な人なんだよ!
いつでもにこにこ笑って、大丈夫だよ、って励ましてくれる、大事な人なんだ!
それなのに、良太の優しさにつけ込んで、ボロボロにする奴は、誰だ!!
ゆるせーん!!
「許せん! そういう会社は撲滅しなくちゃ!
打倒ブラック!」
「おー!! ……っていきなり何、言ってるの、京香さん」
「あっ!」
京香は突然叫んだ。
「私、今、すごいこと思いついちゃった。
そうだよ。そういう会社は撲滅させる!! なくす!!!
ブラック企業とかダメでしょ。ダメなんだよ、そういうのは。
みんなねぇ、働く人は機械じゃないんだから。
良太は私の大事な人なんだよ。誰だって、誰かの大切な人なんだよ!?
その誰かの大事な人を倒れるまで働かせるなんて、しちゃいけないよね。
その会社に関わる人が、誇りを持って一生懸命働けるような職場にしなくちゃいけないと思う。
プレッシャーかけて働かせるなんてありえない。
粉飾決算なんて言語道断!
セクハラもパワハラもルール違反!!」
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