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プロローグ
「星がきれい」
都会の夜空は、久しぶりのきれいな星空となっている。
昨日の大雨で、空が洗い流されたみたい。
星たちの輝きを見ていると、いつも、故郷のことを思い出してしまう。
そういえば、お母さんが、
「ちゃんと食べてる?」って、
心配していたなぁ。
手にしているコンビニ袋をのぞきこむ。
クリームパン 1個
プリン 2個
うん、栄養バランスばっちり!
・・・・・・そんなわけ、あるか~~!
ついつい、心の中で、ボケ突っ込み。
上京してきて、ずいぶん経っている。アルバイト暮らしで、今もアルバイトからの帰り道だ。
小説家になりたいと思って、いろんな賞に応募しているけれど、ぜんぜん、受賞できない。
賞をとった人たちが小説家になっていく。
小説家になれる人は、限られている。
それを、わたしは目指している。
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