第一話

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「大倉はブタ系女子決定」 まっつんはこっちを見たまま、してやったりな顔でニヤニヤしている。 ーーーはぁ!? いくら友達でも、言うてええことと悪いことがあるっちゅーねんっ! 完全に頭にきた私はまっつんをきっ!と睨んでやった。 「…誰がむっちり子豚ちゃんやねんっ! あたしはどっちか言うたら動けるデブやわ!」 「ぶは! じゃあさっさと動いて、3組まで行ってくればぁ? ダイエットになって痩せて一石二鳥じゃね?」 ーーー…ほんま腹立つなぁ!! これにはさすがの私も我慢の限界だった。 ぎゅっと拳を握り締めて、目の前のニヤニヤ顔を思いっ切り睨む。 次々に煽ってくるまっつんの言葉に、人一倍負けず嫌いな私は。 いとも簡単に乗せられてしまったのだ。 そして。 「…やるわ!やったろーやん!! 岡本でも岡村でも岡山でもオカメインコでもなんでも、お腹よじれるくらい笑かしたろーやんかっ!」 つい私は、立ち上がってそう叫んでしまった。
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