342人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっ!しーちゃんだあ!どうしたの?誰かに用?」
隣のクラス…2年3組の前まで行くと、教室の入り口で話していた女子達に声をかけられた。
しーちゃん、は高校での私のあだ名である。
仲の良い女子からは、大体そう呼ばれていた。
「うーん…用って言うか、岡本くん?っておる?」
岡本くんの名前を出すと突然、女子達は目を輝かせて勢いよく食いついてきた。
「岡本くん?!
いるけどどうしたの!?しーちゃん仲良しなの!?」
「岡本くんと仲良い人初めて見たんだけど!
何繋がり!?」
「もしかしてそういうカンケイ!?」
きゃーっと3人で勝手に盛り上がって、一斉に質問攻めにされる。
ーーー…ほんまにみんな恋バナ好きやな…。
きゃあきゃあ騒いでいる女子3人組に、少し引き気味で愛想笑いを向ける。
私も別に恋バナは嫌いじゃないけれど、何かと恋愛にしたがるみんなの気持ちも、女子で集まると必ず恋愛の話になる事が少しだけ不思議だ。
最初のコメントを投稿しよう!