第一話

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「まじおもしろすぎ。お前将来ほんと芸人なれるわ」 「まー今のはあたしもうまい事言うたなと思たけど」 「うっわ!調子乗った!」 私の毎日にはお笑いが必要不可決。 お笑い番組を欠かさず観るのは当たり前だし。 休日に1人で、お笑い芸人さんのライブやイベントを観に行くこともある。 みんなを笑顔にする芸人さんは、本当に素敵。 頭の回転は速いし、場の空気に敏感だし、相手の事をすごく考えていると思う。 だから、私はお笑いを職業としてる人達にとても憧れていて、芸人さんやタレントさんになるのが将来の夢だ。 誰かの心の中にある、嫌な思い出や、傷付いた出来事を忘れるさせるくらい、楽しませて笑わせてあげたい。 落ち込んだり、辛い時、私の笑いで元気を出してあげたい。 なんて、ちょっとお恥ずかしいお話ですが、そうやって生きていきたいなと思っているのです。 「大倉ならアイツも笑わせれるかもな!」 「あー、いけそうかも!」 「アイツって誰なん?」 突然話題に上がった人物についていけなくて、私はきょとんとしながら盛り上がっているクラスメイト達に尋ねた。
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