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クラスの後夜祭でまっつんとコンビを組んで漫才したのも、私の大切な思い出だ。
楽しそうに盛り上がっているみんなには申し訳ないけれど、賭け目的で笑わせに行く事に私は全く気乗りしない。
「えー…別にええねんけど、正直今じゃなくてもええんちゃう?
クラスもちゃうし…なんも接点ないやん」
そう告げると私の反応が意外だったのか、みんなは「えー!?」と声を揃えてブーイングし始めた。
「そ、それにな?突然あたしらのノリで巻き込んだら悪いって!
やから来年クラス一緒になったら挑戦さして!」
「なっ?」と笑って、みんなを宥めてようと試みる。
なんとかしてこの話は流したい。
でもその後どんなにフォローしても、一旦盛り上がってしまった話題の炎は簡単には消せなかった。
「賭けって言っても別に悪いことしてる訳じゃないですしぃ。何でダメなんですかぁ?」
私が余りにも否定し続けた所為で、まっつんが子供のように不貞腐れ始めた。
わざとらしく、あからさまに頬を膨らませて拗ねている。
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