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「言うとくけどまっつんが可愛こぶっても何も可愛ないし!
それが許されるんは子役タレントだけや!」
そういい放った後、私はかの有名な子役のモノマネをする芸人さんの真似を全力でしながら、
「松本颯太だよ!ゲーム内でお金貯めるのは得意だけどリアルは浪費家だよ!」
と言うと、まっつんを始めそこにいる全員が笑ってくれた。
「毎月のおこずかいは課金で消えるの!」
「やめろ!!」
まっつんが私の頭を軽く小突きながら突っ込んだので、私もまっつんと顔を合してあははと爆笑した。
「…あのさ、まじで俺らはただ純粋に転校生の笑った顔見たいってだけだから」
な?と歯を出して笑いかけるまっつん。
「転校生弄って楽しもうなんて、私達はそんな事一つも思ってないよ?
ただ、志衣奈が岡本くんを笑わせてるとこ見て、さすが!って言いたいだけ!」
ね?と優しく私を宥める夏帆。
「…そ、そっかぁ…」
私は特別仲の良いこの2人に挟まれて、2人の言い分を聞く。
特に夏帆に弱い私は、2人の言葉を聞くと「やってもいいかな」と心が揺れてきた。
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