第1章

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宮殿地下監獄の最下層 毛むくじゃらの背骨の曲がった老人はそっと筆を置いた 開いているか開いていない分からない糸目で空を仰ぐ 冷たい鉄で囲まれた監獄のずいぶん上には、ネズミの住処があり、そのまたずいぶん上にはふかふかのカーペットがひかれた廊下が広がる
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