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そして、一千年の月日がたちました。
わたしたちは、いたずらにげんざいわたしたちが持っているちいさな幸せを否定し、われわれがすべからく不幸であり続けるとうったえかけ、心のすきまに入りこみ、かげもかたちも何もない幸せをごういんに与えようとするしはいしゃにあいそうをつかしてしまいました。
わたしたちのせかいのよるは、きいろいよるなのに、そのしはいしゃたちの言うことには、夜はまっくろだといいはるのです。
そして、ありもしない夜空とまぼろしの星ぼしをゆびさして、さああれにわたしたちのいのりをこめなさいときょうせいするのです。
そんなことをとつぜんいわれても、まっくろな夜も、ひかりかがやいているという星ぼしも、わたしたちにはただのげんかくにすぎないのです。
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