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アッケラボウのボォトは、げんかくのせかいの夜をながめて、今日もかんがえごとをしていました。
“ボォトなにまたあっけらかんとつったてんだ、どけよ。”
“やーい、やーい、アッケラボウ、きいろいよるなんてどこにあるんだい?”
まいばんまいばん、アッケラボウのボォトは、きいろいよるについてかんがえごとをしていたので、まわりの人たちからは変なやつだと思われ、子どもたちや若者のかっこうのえじきになっていたのでした。
しかし、アッケラボウのボォトは、いくらからかわれても、きいろいよるはちゃんとここにあるんだ、と言って、いつもにこやかに笑うのでした。
スレイラウフのまちの人たちは、ほほえむボォトをただおかしく笑うだけでしたが、まちのしはいしゃは、ボォトの存在をしだいにうとましく思うようになりました。
スレイラウフのまちのしはいしゃは、ボォトがきいろいよるについてけんきゅうろんぶんを出したのを知ると、そくざにボォトへちゅうこくの手紙をわたしたのでした。
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