22章 闇の終焉(前編)

2/26
前へ
/26ページ
次へ
生きているものはいずれ死ぬ── それが自然の摂理 森羅万象 魔物も人間も変わりはない 人も死ぬのなら 魔物も死ぬ しいて違いがあるというのなら── 人間が敵わぬ能力と 魔物の命が人間よりも遥かに永く死が遠い── ただそれだけに過ぎぬ── 魔物の寿命を見届けることのできぬ人間が 魔物は死なぬと思い込んだだけのこと── 魔物にも 与えられた命の期限とやらがある ただ、それは 厭きる程に永く永く とても永く退屈だ── 死ぬまでをただ餌を貪り永い命をやり過ごすしか手だてがない── 退屈だ 実に退屈だ……
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

95人が本棚に入れています
本棚に追加