茶銀

一日の流れを紹介します

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　日の出と共に起きて、なんてよく聞くが、まさにそれだ。リオの起きる時間は早い。

　俺もそこそこ早く起きていたのだが、リオには負ける。あいつ、日の出と共に本当に起きるんだよ。

　俺は自然に目覚めるまで寝ていたいのだが、リオが起こしてくる。

　起こして目が合うと満足するらしく、そのまま寝室を出て行くリオと、残される俺という図が出来上がるわけだ。

　どうにもやり場のないモヤモヤを抱え、起こすなと言ったら、困ったような笑みを浮かべてリオはこう言った。

「寝てるとこ見ると、触りたくなる」

　どこを、とは聞かない。どこであろうと確認をするのは危険だと、俺の第六感が訴えていたから。

　そんなわけで、二度寝ができない俺はゆっくりもっさりのろのろと、軽装に着替えるわけです。

　ちなみにリオはパジャマシャツを着ない。ほぼいつもの軽装で寝ていて、黒アオザイのインナーと同じものを渡してみたが、たまにしか着ていなかった。

　服を着替える習慣がなかったのと、すぐ動けるというか、まああれです。逃げられる服装でないと安心できないそうです。