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帰宅後、庭のテーブルで煙草を吹かしながら畑を眺めていて、ふと思った。
離れ、サロンしか使ってなくね?
この離れがなくなれば、畑が広げられる。
本宅の庭部分はけっこう広く残っているわけで、と考えながら家へ入り、白紙とペンを持ち出した。
家の周りをぐるぐる歩き、庭のテーブルに戻って見取り図を完成させる。
元の家の居間に一部屋くっつけ、そこをサロンにし庭に面した壁へガラスを入れる。書斎の隣にも一部屋追加し、リオの部屋としておく。廊下もそれに合わせて伸ばし、トールやジルが泊まれるよう、リオの部屋の向かいに一部屋。
見取り図を眺め、にんまりと笑う。リオが文句を言う前に、終わらせてしまおう。
まずはガラスの材料を買いに行かねば。板は離れで使っていた物を再利用すればいいし、善は急げと言うではないか。
貴族街へと出向き、ガラスの材料を買って帰り庭へ置いておく。離れの中に入り、家具をすべて魔法袋へ回収し、庭に出た。
敷地全体に不可視の結界を起動させ、魔力星を二つ取り出し魔力を練っていく。
では、解体から始めよう。
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