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「相談しなかったからって怒んねーよ。いいんじゃね? なんか明るくなったし。土地買わないってことは、ふらふら出歩かないってことだろ?」
「マジか! いやー、よかった。そうだな、あっちに行くことはねーだろうな」
部屋確認してくると言い置いて、リオは自分の部屋へ行き、しばらくしてマントを脱いで戻ってきた。
「カーテン買わなきゃだな」
「明日行くつもりだけど、予定は?」
「休日。一緒行く」
厨房へ行き、さっそく料理を始めるリオに担当さんの話をする。
ふんふん相槌を打ち、手を動かしていくリオに、ローナの相談事を話し終わったところで料理が完成した。
居間へ行き、食事をしながらリオの話しを聞き、食後はニューサロンでくつろいだ。
「カーテン何色にするかなー」
「白じゃねーの?」
「黄色とか。青も緑もあるぞ」
「カーテンって白な気がしてた」
「んじゃ白にするか。寝室と廊下は青な」
「アルさんの色?」
俺の顔を覗き込んでくるリオに、口元を緩める。
「そう、アルの色。リオはここにいるから、いいだろ?」
リオの頬を撫でて、酒を口にする。
リオは眉間にしわを寄せ、それから頷いた。
「そう言われると納得するしかない。最近クリスに噛みつけないな」
「噛みつかんでいいです」
「じゃあ舐める?」
ニヤ、と笑うリオに、風呂行くかとグラスを持って立ち上がる。
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