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もっそもっそとそれらを食べ、久しぶりに一人で夕飯を食べていると気がついた。
思っていたよりそれは寂しさを感じさせず、不思議な気持ちになる。
きっと俺のことだから、寂しくなったその隙間から、悲哀さんたちがやって来ると思っていた。
胸に手を当てて、アルに呼びかける。
俺、生きていくのが上手になっていないか?
返事は当然ないが、それでも口元が緩んだのに満足して、残りを全部食べてからサロンでまったりと時間を潰した。
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