イケメンたち。

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「・・・で? お前の名前は?」 あまりにもユルい面接に面を食らい、ボーッとしている俺を不審に思ったのか心配に思ったのかはわからないが中年イケメン店長こと笠井 徹さんはやんわりとした口調でそう自己紹介を求めてきてくれた。 それに俺は『はい!』と返事を返し、自己紹介をはじめた。 「遠野(とおの) 春海(はるみ)です! 歳は18で彼女はいません! よろしくお願いします!」 俺はけっこうデカめの声でそう自己紹介をし、後ろからいきなり頭を(軽くではあるけれど)叩かれた。 その突然のできごとに俺は驚きつつ、慌てて後ろを振り返った。 振り返ったその先には不機嫌丸出しの細マッチョ系爽やかイケメンさんが立っていて俺をこれでもかと睨んでいた。
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