母(はは)の話

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取り残された私と友達二人はしばらくその場に呆然と立ち尽くしていたが、その後どちらからともなく呟き始めた。 『良くない? 自分の小遣い何に使おうと……』 『そうだよね?』 二人は、恨みがましいタイプではないが、一言だけ私に母の愚痴をこぼした『~~のお母さんって、頭オカシイよ』 ぶっちゃけだがその時ばかりは私でさえ、自分の母親に対して心の中で『クソババア』と呟いてしまっていたが、やはりその時の二人のその言葉は衝撃だった。 二人に恨みはないし、二人に奢って貰わなければなくなったのは私が貯金が下手な性も大きく要因している分、多分に申し訳ないと思っている。 ただ、今でも鮮明に思い出すほど私はその時イラッとしたんだ。
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