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アホにゃん
「アホにゃん」
「ねぇ、ミアン。なに難しい顔して呟いているのわん?
自戒を込めて、みたいな感じにもみえるけどぉ。なにかあったわん?」
「……実はにゃ。
作ったモノより、売っているモノのほうが美味しかったのにゃん」
「まぁそれは料理の腕前だからね。ネコそれぞれ。しょうがないのわん」
「でもって、あとで調べてみたらにゃ。
にゃんと、材料費よりもにゃ、
最初っから出来上がったものを買ったほうが安くあがったのにゃん」
「それもしょうがないのわん。そういうこともあるわん」
「あとかたづけを含む手間賃を0、
食材以外のかかった費用を0、としても、まにゃおっつかにゃいにゃんて。
それでも美味しければ……ふぅ。ダメにゃん。
これにゃら作らずに買ってにゃ。
でもって、お昼寝していたほうがましにゃったのにゃん」
「まぁまぁ。そう気落ちしなくても。
ほら、『失敗は成功の元』とかいうじゃない。
そういった日々の努力の積み重ねが、
いつか輝かしい未来へと、成功へと、導くのわん」
「ミーにゃんにそういってもらえると、ほっ、とするのにゃん」
「当然よ。だってアタシたちは親友同士だもん」
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